トランプ氏、移民問題で態度軟化させる可能性を示唆

2016年8月24日(水)14時35分

[オースチン(米テキサス州) 23日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は23日、不法移民に対するこれまでの強硬姿勢を軟化させる可能性を示唆した。方針転換すれば、大統領選で穏健な有権者の支持を増やせるだろうが、その半面、最も熱烈なトランプ氏支持者の不興を買うことになりかねない。

トランプ氏はFOXニュース主催の移民問題に関するタウンホール会合で、米国社会に貢献し、法律を守り、家族を作っている不法移民が暮らしやすいよう進んで法律改正するかと質問され、「人々を苦しめるつもりはなく、緩和することも十分あり得る」と答えた。移民の中には「偉大な人々」がいるとも語った。また「法律には従う」と言明した。

副大統領候補のマイク・ペンス・インディアナ州知事はCBSとのインタビューで、トランプ氏は不法移民問題を「断固として、しかし公平に」処理するだろうとし、「法律に抵触したのであれば、即座に退去しなければならない」と語った。

トランプ氏は不法移民全員を本国に送還すると強硬に主張し続けてきたが、最近では態度が揺らぐ兆候がみられる。このほど同氏の選対責任者に昇格したケリーアン・コンウェイ氏は21日に出演したCNNの番組で、トランプ氏の移民政策に不法移民の「強制送還部隊」の設立が盛り込まれるかどうかは「今後決定する」と語った。

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