弾道ミサイル「重大な脅威」と安倍首相、北朝鮮に抗議

2016年8月24日(水)12時15分

[東京 24日 ロイター] - 日本政府は24日、北朝鮮が同日朝に日本海に向けて弾道ミサイルを発射したことを受け、外交ルートを通じて北に抗議した。安倍晋三首相は記者団に対し、「わが国の安全保障に対する重大な脅威だ」と述べ、度重なる国連安保理決議違反を非難した。

日本の防衛省によると、北朝鮮は24日午前5時29分ごろ、同国東岸の新浦(シンポ)付近から1発の弾道ミサイルを東北東方向に発射した。約500キロメートル飛翔し、日本の防空識別圏内の日本海に落下したとみられる。

防衛省は北のミサイル開発動向や、発射地点が潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)を搭載する潜水艦の配備基地近くだったことを踏まえ、今回のミサイルはSLBMだったとみている。

稲田朋美防衛相は同日午前の会見で、「北朝鮮は軍を優先する政治の中で、日々技術を改良している」と指摘。「(22日に始まった)米韓の軍事演習に対抗するために、軍事的示威行動に出た可能性は否定できない」と語った。

そのうえで、「潜水艦から500キロのミサイルを撃った事実を踏まえ、万全の態勢を取らなければならない」と述べた。

落下地点の付近を航行する船舶や航空機への被害は確認されていない。

*内容を追加します。

(久保信博)

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