北朝鮮、潜水艦から弾道ミサイル発射 日本の防空識別圏に落下か

2016年8月24日(水)11時31分

[ソウル 24日 ロイター] - 韓国軍は24日、北朝鮮が同日午前5時半ごろ、東海岸沖の潜水艦から弾道ミサイル1発を発射したことを明らかにした。

聯合ニュースは、北朝鮮の弾道ミサイルは約500キロメートル飛行し、日本の防空識別圏に達したと伝えた。米軍もほぼ同距離の飛行を確認し、発射されたのはKN─11潜水艦弾道ミサイル(SLBM)との見方を示した。

韓国当局によると、衛星画像では、ミサイル発射地点に近い東海岸の新浦に潜水艦の基地が確認できるという。

韓国軍当局者は、ロイターに対し、「北朝鮮のSLBM技術は進歩したようだ」と語った。

米ミドルバリー国際研究所のジェフリー・ルイス氏は、今回のミサイル発射は「おそらく成功だった」との見方を示した。

軍縮問題の米専門誌「Nonproliferation Review」の編集者ジョシュア・ポラック氏は、北朝鮮にとってSLBM技術を獲得したと主張することは軍事的に米国やロシア、中国などと並ぶ特別な地位を得ることを意味すると指摘した。

朝鮮半島では韓国軍と米軍が2日前に定例の合同軍事演習を開始しており、北朝鮮はこれに反発して「核先制打撃」を仕掛けると警告していた。

北朝鮮は1月に4度目となる核実験を実施、2月には事実上の長距離弾道ミサイルを発射するなど、一段と国際社会からの孤立を深めている。

今月初めには北朝鮮が発射した弾道ミサイルの弾頭部分が日本の排他的経済水域(EEZ)内に初めて落下した。

*内容を追加しました。

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