米民主党大会が波乱の開幕、クリントン氏指名へ党の結束強調

2016年7月26日(火)14時58分

[フィラデルフィア 25日 ロイター] - 米民主党の全国党大会が25日、東部フィラデルフィアで開幕した。党政策綱領を採択し、ヒラリー・クリントン前国務長官を党候補に正式指名する。

開幕初日は、ミシェル・オバマ大統領夫人やバーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員が登壇し、党の結束を呼びかけた。

クリントン氏と候補指名を争ったサンダース氏は「クリントン氏は、素晴らしい大統領になる。彼女と共にきょうここにいることを誇りに思う」と語り、11月の本選で共和党候補のドナルド・トランプ氏に勝利するため、クリントン氏を支持すると表明した。

一方、サンダース支持者はこれに反発。ヒラリー氏批判が沸き起こり、会場は一時騒然とした。

共和党候補のトランプ氏は早速ツイッターで「共和党の党大会はあんなにうまくいったのに、民主党党大会はばらばらだ」と攻撃した。

党大会は4日間の日程で行われるが、全国委員会のワッサーマンシュルツ委員長が、候補者選びの過程でクリントン氏に肩入れしていた疑惑が浮上し突然辞任を表明するなど、波乱の開幕となった。

26日には、クリントン氏を党の大統領候補に、バージニア州選出のティム・ケーン上院議員を副大統領候補に正式指名する予定。

クリントン氏は最終日の28日に指名受諾演説を行い、トランプ氏に勝利するため全力を挙げようと訴える方針。

一方、CNNテレビが共和党大会でドナルド・トランプ氏が大統領候補に正式指名された後に実施した世論調査によると、トランプ氏の支持率は48%に上昇し、民主党候補指名が確実視されているクリントン前国務長官の45%を上回った。

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