韓国の第2四半期GDP、前期比+0.7%に伸び加速 予想と一致

2016年7月26日(火)10時19分

[ソウル 26日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が26日公表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済み前期比0.7%増と第1・四半期の0.5%から伸びが加速した。個人消費と設備投資が改善した。ロイターがまとめたエコノミスト18人による予想の中央値と一致した。

設備投資は季節調整済みで前期比2.9%増と、2014年第4・四半期(3.5%増)以来の高い伸びを示した。輸送設備への投資が増えた。第1・四半期は7.4%減少していた。

個人消費は衣類など半耐久財需要が堅調で、季節調整済み前期比0.9%増。第1・四半期は0.2%減少していた。

第2・四半期のGDPは前年同期比で3.2%増。伸び率は前四半期の2.8%、市場予想の2.9%を上回り、2014年第3・四半期以来の高水準を記録した。

韓国投資証券のエコノミスト、Park Jung-woo氏は「GDPの前期比伸び率が0.7%だったことは安心感をもたらしたが、建設業界は今後おそらく減速するだろう。GDPの前年比伸び率は第3、第4・四半期に2%台に鈍化する可能性が高い」と指摘。「(この日発表予定の)政府の補正予算は今年の成長率に部分的に影響するにとどまり、結果として追加利下げを求める圧力がさらに強まる可能性がある」と語った。

韓国中銀が予想する今年のGDP伸び率は2.7%。政府予想は2.8%となっている。

*内容を追加しました。

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