豪総選挙は与野党の接戦に、少数政党が勢力図の鍵握る見通し

2016年7月1日(金)15時07分

[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリアの総選挙を2日に控え、世論調査では自由党と国民党からなる連立与党と野党・労働党の支持率がなお拮抗(きっこう)している。

フェアファックス/イプソスが1日公表した調査では双方の支持率は五分五分となった。調査は6月26─29日に1377人を対象に実施され、誤差は2.6ポイント。

またギャラクシーの調査では、連立与党が51%、労働党が49%とやや与党が優勢となっている。

ただフェアファックスの調査では有権者の27%が、両党以外に投票すると回答しており、政権を維持したいターンブル首相にとって厳しい状況が見込まれる。

独立系のニック・ゼノフォン上院議員が結成した新党も約50人の候補者を出しており、勢いづく可能性がある。

ターンブル首相は1日、労働党と連立を組む可能性のある少数政党について、鉱業投資ブームの衰退によって打撃を受けた経済のかじ取りや公共財政均衡化への取り組みは任せられないと主張。

テレビ局チャンネル7に対し、「(連立与党以外の)選択肢は混乱、不透明な情勢、機能不全、赤字や債務の増大、増税、投資や雇用の減少を意味する」と語った。

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