スコットランド行政府首相、残留訴えEU首脳と会談

2016年6月30日(木)10時22分

[ブリュッセル 29日 ロイター] - スコットランド行政府のスタージョン首相は29日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部を訪れ、残留の道を探るためEU首脳陣と相次ぎ会談した。

ただ、EU側の反応はまちまちで、スペインのラホイ暫定首相は、EUとスコットランドの協議に反対した。

EU離脱の是非を問う英国民投票でスコットランドは、多数が残留を支持した。スタージョン氏は「人々の意思に反してスコットランドがEUから離脱することがあってはならない」と述べ、EUとの直接協議を求めた。

スタージョン氏は、欧州議会のシュルツ議長と会談。会談後記者団に対し「EUにとどまることを決意した」と述べた。

ユンケル欧州委員長も同氏と会談。同委員長は記者会見で「スコットランドは、ブリュッセルで意見を聞いてもらう権利を得た」と述べた。スポークスマンによると、同委員長は、スタージョン氏の意見を聞いた上で、この問題は英憲法との関連で扱われなければならない、と同氏に伝えた。

一方、EUのトゥスク大統領はスタージョン氏との面談を断った。

また、スペインのラホイ暫定首相は、バスク地方などに独立の動きが波及することを警戒し、スコットランドとの協議に反対した。首相は「英国が離脱すれば、スコットランドも去る」と語った。

*内容を追加します。

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