フィリピンは米国に依存せず=ドゥテルテ次期大統領

2016年6月1日(水)08時27分

[ダバオ市(フィリピン) 31日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ次期大統領は31日、長年の同盟国である米国に依存することはないと述べ、中国や南シナ海をめぐる問題への対応で米国からの自立を一段と図る姿勢を示した。

ドゥテルテ氏は南シナ海をめぐる問題の解決に向け、領有権を主張する国々だけでなく、米国や日本、オーストラリアを含めた多国間協議を支持している。

また、中国に対しては、国際法の下で沿岸国に認められた200カイリの排他的経済水域(EEZ)を尊重するよう求めた。

中国との二国間協議を求めるのかとの記者団の質問には、「われわれが独自の進路を決めるということを皆に知ってもらいたい」と説明。「米国に依存することはない。フィリピン人以外の人々を満足させようとはしない」と述べた。

一方、ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は記者会見でドゥテルテ氏のコメントについて、南シナ海での領有権を主張する国々による二国間協議は米国にとって「何ら問題はない」との姿勢を示した。

6月30日に大統領に就任するドゥテルテ氏は内閣の顔ぶれを発表。かつての級友であるカルロス・ドミンゲス氏を財務相に指名した。

※英文参照番号[nL4N18S3Q4](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)

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