豪中銀、7日は金利据え置きの公算 輸出の力強い回復で

2016年5月31日(火)14時16分

[シドニー 31日 ロイター] - オーストラリアの設備投資は低迷しているものの、輸出は力強く回復しており、オーストラリア準備銀行(中銀)は7日の政策会合で金利を据え置くとみられている。

純輸出は、明日発表の第1・四半期の豪国内総生産(GDP)を1.1%ポイント押し上げたとみられる。

この日連邦統計庁が発表したデータは、市場予想よりも明るい数字となった。純輸出のGDPへの推定寄与度は予想の0.7%ポイントを上回った。また、4月豪住宅着工件数は前月比3.0%増加し、予想(3.0%減)に反してプラスとなった。

明るい経済指標を受け、年内の追加利下げ観測は後退し、豪ドルは対米ドルで上昇した。

TDセキュリティーズの首席ストラテジスト、アネット・ビーチャー氏は「7月2日の選挙と7月27日の第2・四半期消費者物価指数(CPI)発表を前に、6月と7月に金利が据え置かれる可能性はさらに高まったとみている」と語った。

市場が織り込む7日の追加利下げの可能性は、5月の利下げ直後は約75%だったが、現在は6%に低下している。

エコノミストは、純輸出のGDPに対する推定寄与度が予想を上回ったことに注目し、GDP予想を上方修正している。ウエストパックは第1・四半期のGDP伸び率を0.6%から0.7%に、JPモルガンは0.7%から0.9%に引き上げた。

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