北のミサイル発射、米韓国防相と会談し連携=中谷防衛相

2016年5月31日(火)11時54分

[東京 31日 ロイター] - 中谷元防衛相は31日の閣議後会見で、弾道ミサイルを発射した北朝鮮について、来月上旬にシンガポールで開かれる国際会議を利用して、米韓の国防相と協議する考えを示した。

中谷防衛相は「(北朝鮮は)今後とも核とミサイルの開発を続ける姿勢を崩していない。重大な関心を持って動向を注視したい」と述べた。その上で、6月3─5日に開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で日米、日韓、日米韓の防衛相会談をそれぞれ開き、「北への対応で連携したい」と語った。

韓国国防省の関係者によると、北朝鮮は31日午前5時20分ごろに弾道ミサイルを発射したものの、失敗したとみられる。

中谷防衛相は、日本政府がミサイル発射を確認したかどうかの明言は避けたものの、「日本の安全保障に影響がある事態が起きたという情報はない」と述べた。

政府関係者によると、日本は北朝鮮によるミサイル発射の兆候を事前に把握。30日に自衛隊に迎撃態勢を取るよう命じ、東京・市ヶ谷の防衛省敷地内、埼玉県の朝霞、千葉県の習志野の駐屯地などに地対空ミサイル「PAC3」を展開した。

*内容を追加します。

(久保信博)

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