タイ軍事政権、一部政治家の海外渡航禁止を解除へ

2016年5月30日(月)17時50分

[バンコク 30日 ロイター] - タイのプラウィット副首相兼国防相は30日、一部政治家の海外渡航禁止を今週にも解除すると述べた。禁止措置は2年以上前に導入された。

憲法草案についての国民投票が8月に迫るなか、タイ軍事政権は過去数カ月間、政治活動に対する厳格な規制を一部、緩和し始めている。

同副首相は、この動きは軍事政権の政治家に対する信用を示唆するものと指摘。

記者団に対して「訴訟問題を抱えていない政治家については海外渡航が許可される。海外に赴き、政治活動に参加するのも自由となる」と述べた。

同軍事政権によると、海外渡航解禁は6月1日付で実施する。

ただ、2014年5月の軍事クーデターで政権の座を追われ、コメの助成金に絡む汚職事件で現在刑事訴訟中のインラック前首相らは、今回の解禁の対象にはならない、という。

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