ペルー大統領決選投票、ケイコ・フジモリ氏が勝利か=世論調査

2016年5月30日(月)14時46分

[リマ 29日 ロイター] - 6月5日に予定されているペルー大統領選挙の決選投票に関するイプソスの世論調査によると、アルベルト・フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏(40)が、元世界銀行エコノミストのペドロ・パブロ・クチンスキ氏(77)に勝利する見通しだ。

主要紙エル・コメルシオが29日掲載した世論調査結果によると、フジモリ氏の得票率は45.9%、クチンスキ氏は40.6%になるとみられる。

イプソスの世論調査は26、27日の両日に1815人を対象に実施し、誤差は上下2.3%以内とされる。約13.5%の有権者は態度を決定していないか、無効票を投じるつもりだという。

フジモリ氏は白紙や無効票を除く有効得票数の53.1%を獲得するとみられ、クチンスキ氏は46.9%を得る見通し。

フジモリ氏は側近絡みのスキャンダルにもかかわらず、選挙戦における優位を確固たるものにしている。この側近は資金洗浄(マネーロンダリング)に自身とフジモリ氏が関与したとの報道を受け、混乱を沈静化させるために中道右派政党を離党した。両者ともに疑惑を否定している。

フジモリ氏は初挑戦となった2011年の大統領選挙で現在のウマラ氏に敗北した。ウマラ氏は規定で再選が認められておらず、今回は出馬できない。

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