トランプ氏が選挙参謀を更迭、採用からわずか6週間

2016年5月26日(木)17時58分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米大統領選で共和党指名候補が確実となったドナルド・トランプ氏は、4月に選挙参謀に起用したリック・ウィリー氏をわずか6週間で更迭した。複数の陣営関係者が明らかにした。

トランプ陣営は短い声明を発表し、ウィーリー氏はキャンペーンが完全に軌道に乗るまで、一時的にコンサルタントとして起用され、こうした移行期に我々を助けてくれたことに感謝している、と述べた。

トランプ氏は25日、カリフォルニア州での集会前の楽屋で、スタッフや支持者らに対し、共和党全国委員会との資金調達をめぐる交渉でのウィリー氏の対応について「(彼は)更迭されるべき」と発言したという。

具体的には、全国委員会との資金調達合意の対象となった11州にネバダ州が含まれなかったことについて、ネバダ州共和党委員長のマイケル・マクドナルド氏が、対象から外れたのはウィリー氏の責任だと進言した後、トランプ氏が「更迭すべき」と発言したという。3人の関係筋が確認した。

マクドナルド委員長、ウィリー氏のいずれからもコメントは得られていない。

以前からトランプ陣営では内部対立がみられ、広報担当のホープ・ヒックス氏や選対責任者のコーリー・レヴァンドフスキ氏などの当初からの選挙参謀と、共和党本流からの支持を得るためにトランプ氏が最近になって招へいした専門家グループの間で主導権争いがある。

3月に起用されたベテラン・ストラテジストのポール・マナフォート氏に率いられた専門家グループは、トランプ氏にイスラム教徒の米国入国禁止などの「挑発的な」発言を控えるよう提言していた。

しかし2人の関係筋によれば、マナフォート氏が共和党全国委員会との4月の会合で、トランプ氏は挑発的な発言で「役割を演じているだけ」と述べたあと、トランプ氏はマナフォート氏を叱責したという。

ウィリー氏はマナフォート氏が4月13日に採用していた。

マナフォート氏からもコメントなどは得られていない。

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