今年の世界高級品売り上げは2%増程度、日本は5%で最大の伸びに

2016年5月25日(水)18時13分

[ミラノ 24日 ロイター] - コンサルティング大手ベイン・アンド・カンパニーとイタリアの高級ブランド業界団体アルタガンマは、24日に公表したリポートで、2016年の世界の個人向け高級品の売上高は2%程度の緩やかな伸びにとどまるとの見通しを示した。

日本と欧州の支出が増加する一方で、アジアと米国は横ばいになるとみられている。特に日本は、中国人観光客による支出に支えられ、今年の伸び率が世界で最も大きい5%に達すると見込まれている。

中国での売り上げは、3年続いた減少から増加に転じるとみられるものの、香港とマカオは伸び悩む見通しという。

米国については、ドル高と、大統領選を控えて消費者信頼感が不安定なことが高級品需要の重しになる見込み。欧州では、内需が治安面の脅威による観光客減少分を上回るとみられている。

さらにリポートは、2020年までに、中国で中間層の消費者が4000万人以上誕生し、中国人消費者は全消費者の34%に達すると予想している。

調査の対象はファッション・アクセサリー、インテリア、宝飾品、時計などで、車やヨットや美術品は含まれていない。

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