対ベトナム武器禁輸解除、中国が標的ではない=ケリー米国務長官

2016年5月25日(水)13時26分

[ホーチミン(ベトナム) 24日 ロイター] - ケリー米国務長官は24日、 米国が前日にベトナムに対する武器禁輸措置の全面解除を発表したことについて、中国を標的にしたものではないと語った。

オバマ大統領とともにベトナムを訪問したケリー長官はまた、中国に対し、南シナ海の領有権をめぐる近隣諸国との対立を平和的に解決するよう求めた。

ケリー長官は記者団に対し、「われわれがこの地域で行っているいかなる措置も、中国を標的にしたものではない」と言明。「(禁輸解除は)極めてノーマルで、秩序を乱したり、扇動するようなものでは決してない」と述べた。

さらに「われわれは海事法やこの地域にとって重要な(国同士の)関係に対する正常な尊重を期待しているのであり、中国にはそれを正しく解釈してほしい」と語った。

その上で、ケリー長官は南シナ海で岩礁を埋め立てるなどして軍事拠点化を進めている中国に対し、ベトナムおよび周辺諸国と領有権問題を外交的に解決するよう求めた。

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