豪中銀、インフレ目標政策にコミット 豪ドルは予想通りの動き=総裁

2016年5月24日(火)15時44分

[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のスティーブンス総裁は24日、インフレ目標を用いた金融政策の枠組みにコミットしていく考えを明らかにした。

シドニーでの講演で述べた。

総裁はインフレ率が目標レンジを外れても中銀が「反射的な」対応を行う必要はないとの認識を示した。

インフレ目標の枠組みには「広い視点で適切な判断を下すことを可能にする柔軟性」があるとし、「1桁台の低い水準にある中期のインフレ目標」は引き続き意味があると指摘。これまでで最良の金融政策の枠組みだとの見解を示した。

また、非常に短い期間でインフレ率を抑制するのではなく、中期的に目標の範囲内にインフレ率を維持することが重要だと述べた。「現時点では(インフレ率は)1%台だが、長期的な平均としては2%に上昇するだろう」と予想した。

為替レートについては、豪ドルは予想通りに推移しているとの見方を示した。過去にはファンダメンタルズに一致しないとみられる動きがあった、とも述べた。

豪中銀は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる1.75%とした。インフレ率が弱かったことを理由に挙げていた。

スティーブンス総裁が公の場で講演するのは3日の利下げ以降、初めて。

*内容とカテゴリーを追加します。

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