フィリピン大統領選、ポー氏が撤退観測否定 支持伸び悩む

2016年5月5日(木)18時05分

[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン大統領選挙の投票を来週9日に迫るなか、有力候補とされてきたグレース・ポー上院議員が5日、会見を開き、撤退観測を否定した。

ポー氏は清廉潔白のイメージで人気を集めてきた。しかし、3日公表の世論調査では、ロドリゴ・ドゥテルテ・ダバオ市長が支持率33%で首位。ポー氏は、10%ポイント強の差をつけられ21%。しかも、アキノ大統領が後継に指名したマヌエル・ロハス前内務自治相(22%)にも僅差ながらも負けている。

このため、ポー氏が選挙戦から撤退し、ロハス支持にまわるとの観測が台頭した。

ポー氏は、会見で、「わたしが撤退すべきと主張する人は、どのような権利をもって候補を2人に絞るべき、と主張するのか」と非難し、「わたしは取引にかかわらない」と述べた。

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