豪中銀、政策金利を1.75%に引き下げ 過去最低

2016年5月3日(火)16時19分

[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを2.0%から、過去最低となる1.75%に引き下げた。利下げは今年初めて。通貨高とデフレ懸念を抑制する狙いがあるとみられる。

ロイター調査では据え置き予想が優勢だったが、27日に発表された第1・四半期の消費者物価指数(CPI)が中銀の長期目標を下回ったことから、25ベーシスポイント(bp)の利下げ観測も浮上していた。

豪中銀のスティーブンス総裁は、理事会後に発表した短い声明で「インフレはここしばらく極めて低水準にあり、最近のデータは予想外に低水準だ」との見方を表明。「労働コストの伸びが極めて抑制され、海外に比べコスト上昇圧力が非常に低いことと考え合わせれば、これらの結果は物価上昇が当初予想より鈍化する見通しを指し示している」と指摘した。

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