シリア軍、「イスラム国」からパルミラ奪還 ロシアが空爆支援

2016年3月28日(月)10時27分

[ベイルート 27日 ロイター] - シリア政府軍は27日、ロシア軍の空爆支援を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にあった中部の古代都市パルミラを奪還した。

シリア軍の司令官は、ISのパルミラ撤退が同組織にとって「致命的な一撃」となったと述べた。今後パルミラを拠点とし、ラッカとデリゾールに向けて対ISの軍事行動を拡大していくと表明した。

非政府組織「シリア人権監視団」は、パルミラ東部で戦闘が続いているものの、IS部隊の大半が東に撤退していったと発表。アブドルラフマン代表は、パルミラでの戦闘でIS側に400人の死者が出たとし、約2年前にISが国家建設を宣言して以来、最大規模の死者数となったと述べた。政府軍側の死者数は約180人だという。

ISは昨年、パルミラを制圧し古代遺跡の建造物を複数破壊した。シリア当局は建造物を修復すると明らかにしている。

ISはイラクでの要衝だったラマディからも約3カ月前に撤退した。

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