タイ、中国との鉄道建設着工を延期 コスト面で見解に相違

2016年3月25日(金)19時22分

[バンコク 25日 ロイター] - タイのアーコム運輸相は25日、首都バンコクと中国南西部を結ぶ鉄道の建設着工日を延期したことを明らかにした。コスト面での意見の相違が理由。

同事業は、中国が目指す同国と東南アジアを結ぶ鉄道網構想の一環で、鉄道網は最終的に中国の昆明とシンガポールを結ぶことになる。

アーコム運輸相は記者団に対し、バンコクと北東部のナコンラチャシマを結ぶ第1区間の建設は8月か9月に開始すると述べた。

当初は5月の予定だった。

同相によると、この区間の建設コストについて、タイは1700億バーツ(48億2000万ドル)と見積もったが、中国側は1900億バーツとし、見解が異なった。これを受け、タイは同区間の建設資金を自己調達することにしたという。

また、中国は鉄道の土地の権利も求めたが、タイは付与しない方針という。

第1区間は250キロで、建設には約2年半かかる見通し。

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