再生可能エネルギーを中国けん引、昨年の世界投資計画過去最高

2016年3月25日(金)01時23分

[フランクフルト 24日 ロイター] - 環境に優しいエネルギー源への世界的な投資計画について、中国の増加分がドイツの落ち込みを補ったことが主な要因となり、2015年は過去最高となったことが国際連合環境計画 (UNEP)などがまとめた年次報告書で明らかになった。

同報告書によると、2015年の再生可能エネルギーへの世界的な投資は前年比5%増の2860億ドル。このうち中国の投資は17%増の1030億ドルだった。欧州は490億ドル、米国は441億ドル、中国とインドを除くアジアの投資は480億ドルだった。

中国、インド、ブラジルを含む新興国の投資は合計で1560億ドルと全体の55%を占め、先進国全体を上回った。

再生可能エネルギー導入をけん引してきたドイツの投資は46%減の85億ドル。減少は過去12年で最大となった。

報告書は、特に途上国で太陽光と風力発電への投資が拡大しており、2015年は新たな発電能力増加計画に占める再生可能エネルギーの割合が初めて50%を超えたとしている。

種類別では、太陽光発電への投資が12%増の1480億ドル。日本での投資拡大がけん引した。風力発電は9%増の1070億ドル。一方、バイオマスは50億ドルと46%減少した。

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