ブラジル、大統領退任求め過去最大規模のデモ 不況や汚職に怒り

2016年3月14日(月)14時34分

[サンパウロ/ブラジリア 13日 ロイター] - ブラジルで13日、ルセフ大統領の退任を求める全国規模のデモが実施された。深刻な不況に、政府要人の汚職問題が加わり、国民の不満は沸点に達しつつある。

警察の推計では、デモ参加者は約300万人。経済の中心地サンパウロでは、調査会社Datafolhaの推計で、過去最高の50万人が参加した。

政府関係者はロイターに対し、今回のデモが、100万人が参加した2015年3月の反政府デモを超える規模だと認めた。

デモ参加者はこれまでと同様、ルセフ政権の汚職に憤る中間層が主体。衝突は起きていないもよう。

ルセフ大統領に対しては、経済を少なくとも過去25年で最悪のリセッションに陥らせたとの批判が多く、世論調査では、大統領弾劾を支持する割合が半数を超えている。これまでのところルセフ大統領は辞任はしない、と表明している。

*写真を変更して再送します。

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