フィンランド議会、ユーロ圏離脱の是非めぐり数週間以内に審議

2016年3月11日(金)09時12分

[ヘルシンキ 10日 ロイター] - フィンランドの議会は向こう数週間以内に、ユーロ圏からの離脱の是非をめぐって審議を行う見通し。議会審議を要求することが可能になる5万人以上の署名が集まったため。議会関係者が10日、明らかにした。

ユーロ圏離脱の是非を問う国民投票を求める請願書には5万3000人以上が署名。議会審議が実際の離脱につながる可能性は非常に低いが、国内で経済不振への不満が高まっている様子が浮き彫りになった。

議会関係者は「日程は未定だが、数週間以内になる」としている。

フィンランドの成長率は昨年は0.4%。その前の3年間はマイナス成長が続いていた。人件費の高さや、ノキアの元携帯端末事業の不調、隣国ロシアのリセッション(景気後退)が影響している。

署名は必要数に達したものの、昨年11月の世論調査「ユーロバロメーター」によると、フィンランド国民の64%がユーロを支持している。同国の連立政権も、ユーロ加盟継続を公式なスタンスとしている。

*写真を付け、カテゴリーを追加して再送します。

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