北朝鮮が平和協定交渉を提案、非核化含まれず米国は拒否=国務省

2016年2月22日(月)14時20分

[ワシントン 21日 ロイター] - 米国務省のジョン・カービー報道官は21日、朝鮮戦争を正式に終結させる平和協定締結のための交渉を北朝鮮が提案してきたが、拒否したことを明らかにした。同報道官はその理由として、提案内容に「朝鮮半島の非核化」が含まれていなかったためと説明した。

ウォールストリート・ジャーナル紙がこれより先、北朝鮮による核実験前にオバマ政権が同国との平和協定締結交渉入りに秘密裏に合意していたと報道したことに対し、同報道官が声明を発表した。

同紙は米政府高官の話として、オバマ政権は北朝鮮が核兵器削減に向けた措置をとらない限りいかなる和平交渉にも応じないとしてきた従来の方針を変更し、交渉の一環として核兵器開発プログラムを取り上げるよう北朝鮮に求めたと報じた。北朝鮮がこの要求を拒否し、1月6日に核実験に踏み切ったため、平和協定締結交渉は実現しなかったという。

同報道官は電子メールの形で声明を発表し、「平和協定締結交渉を提案したのは北朝鮮側だということをはっきりさせておく。われわれは提案内容を熟考し、そうした協議には朝鮮半島の非核化が条件となるべきとの見解を明確にした。北朝鮮は我々の返答を受け入れなかった。北朝鮮からの提案に対するわれわれの対応は、非核化が焦点だという従来からの立場と一致している」と説明した。

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