中国の兵器輸出、過去5年間に急増=報告書

2016年2月22日(月)11時53分

[北京 22日 ロイター] - スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した兵器取引に関する報告書によると、2011─2015年の中国による兵器輸出量が、2010年までの5年間に比べて88%増加した。

輸出量は世界全体の5.9%を占め、輸出国としては米国、ロシアに次ぐ3位。米国とロシアの輸出量はそれぞれ27%と28%増加した一方、4位と5位の輸出国であるフランスとドイツの輸出量は減少した。

SIPRIの兵器・軍事支出プログラムの上級研究員シーモン・ウェズマン氏は「中国の輸出は10年前までは低技術の兵器のみだった」と指摘。「(同国が現在)製造する兵器は10年前に比べてはるかに高技術で、一部の大規模市場の関心を集めている」と述べた。

中国の輸出の大半はアジアとオセアニア向けだった。パキスタンが35%とトップの輸出先で、バングラデシュとミャンマーが続いた。

一方、中国の2011─2015年の兵器輸入量は、それまでの5年間と比べて25%減少した。

同国の2015年の軍事予算は前年比10%増の計8869億元(約1414億5000万ドル)だった。

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