マレーシア警察、マハティール元首相の捜査開始

2016年2月15日(月)18時21分

[ジョージタウン(マレーシア) 15日 ロイター] - マレーシアの警察当局は15日、アパンディ司法長官がナジブ首相を訴追しなかったと批判したとして、名誉毀損の疑いでマハティール元首相に対する捜査を開始したと発表した。

アパンディ長官は今月、ナジブ首相の個人口座に振り込まれた6億8100万ドルに対する捜査の結果、サウジアラビア王室からの寄付だったとし、違法性はないと発表。これを受け、マハティール氏は5日のブログ投稿で、アパンディ長官を「信頼できない」と批判した。

マレーシア政府系投資開発会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)の金融スキャンダルをめぐり、マハティール氏とナジブ首相の対立は1年近く続いている。今月には、マハティール氏の三男ムクリズ氏が、与党・統一マレー国民組織(UMNO)のナジブ首相支持勢力によってケダ州首相辞任に追い込まれた。

マハティール氏は昨年11月にも、反政府デモに参加しナジブ首相の退陣を求めたとして事情聴取を受けた。

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