米原油先物、12年ぶり安値から急反発 協調減産への期待で

2016年2月12日(金)10時26分

[シンガポール 12日 ロイター] - 米原油先物が12日アジア時間午前の取引で急反発している。アラブ首長国連邦(UAE)エネルギー相の発言を受けて、協調減産への期待感が高まった。ただしアナリストは、減産の可能性は低い、と見ている。

米原油先物は0014GMT(日本時間午前9時14分)現在、前日清算値比1.14ドル(4.35%)高の1バレル=27.35ドル。前日の取引では12年ぶりの安値水準をつける場面もあった。

UAEのマズルーイ・エネルギー相は、OPEC加盟国は減産について他の産油国と協力する用意がある、との認識をあらためて示した。

アナリストらは、OPECと非OPEC産油国が共通の政策について合意に達する可能性は低い、と指摘。価格下落は供給過剰の結果であり、長引く見通しだとしている。ANZ銀は12日、「OPECが減産協力に前向きだというUAEエネルギー相のコメントには、ほとんどインパクトがない。協調減産の可能性は極めて低い」との見方を示した。

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