石油トレーダーがオプションに殺到、一段の価格急変動に備え

2016年2月10日(水)12時22分

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 原油価格が大幅に変動するなか、石油トレーダーらは、将来の一段の乱高下をヘッジするために、オプションに殺到している。

トレーダーは、原油価格の上昇と下落の両方に対する備えを進めており、行使価格25ドルの3月限プット、同35ドルの3月限コールはここ数日、建玉が過去最高水準に膨らんでいる。

ロイターの金融情報ツール、アイコンのデータによると、オプションのプレミアムや取引状況を映す米原油ボラティリティ指数は9日、69%近くまで上昇、2009年3月以来の高水準に達した。

モビウス・リスク・グループの調査・分析担当バイスプレジデント、ジョン・ソーサー氏は「長い下落トレンドの後、市場は主要な転換点に差し掛かっており、不透明感が高まっている」と指摘。「相場が再び30ドルを割り込むなか、これまでにつけた安値を再度試す可能性が意識され、ボラティリティ上昇につながっている」との見方を示した。

*見出しを修正して再送しました。

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