テポドン2改良型と類似、軌道に乗った可能性=中谷防衛相 

2016年2月7日(日)14時35分

[東京 7日 ロイター] - 中谷元防衛相は7日午後に会見し、北朝鮮が発射したロケットについて、地球の軌道に乗った可能性があるとの認識を示した。北朝鮮は国営テレビを通じ、地球観測衛星が軌道に進入したと発表している。

中谷防衛相は今回の発射について、ロケットの部品が2012年12月とほぼ同地域に落下したことから、前回のテポドン2改良型(射程1万キロ以上)と「同様に近いものと類推できる」と指摘。そのうえで、「前回と同様、何らかの物体を地球の周回軌道上に投入した可能性が考えられる」と語った。

米軍は今回のロケットが宇宙空間に到達したとする一方、韓国軍は物体が軌道上に乗ったとしている。実際に人工衛星が周回軌道に進入し、作動しているかどうかは、信号の送信を検知する必要がある。

北朝鮮は94分で地球を周回していると発表したが、中谷防衛相は「結論を得るには相応の時間がかかる」と述べた。

*内容を追加して再送します。

(久保信博※)

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