北朝鮮を米韓非難、中国「冷静な対応を」 7日緊急安保理

2016年2月7日(日)14時32分

[北京/ワシントン/ソウル/国連 7日 ロイター] - 北朝鮮の事実上のミサイル発射について、中国政府は遺憾の意を表明し、関係各国に冷静な対応と朝鮮半島の緊張を高めるような行動をとらないよう求めた。

中国外務省報道官は声明で「国際社会に広がった反対にもかかわらず、弾道ミサイル技術の利用を主張し打ち上げたことに対し、遺憾の意を表明する」と指摘。地域の持続的な平和と安定には対話が唯一の方法だと述べた。

これに先立ち中国の国営新華社通信は、北朝鮮の打ち上げについて朝鮮半島の緊張を高めると論評。朝鮮半島が核を保有したり戦争に陥ることはできないとし、収拾がつかない事態とならないよう全ての関係国に冷静な対応を求めていた。

国連は、米国、日本、韓国の要請により7日の米東部時間午前11時(日本時間8日午前1時)から緊急安全保障理事会を開催すると発表した。また潘基文(パン・ギムン)事務総長は声明で、北朝鮮の打ち上げを強く非難、「挑発行為の停止」を求めた。

米国のライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は「弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮の打ち上げは、安定を損なう挑発的行為」で国連安全保障理事会の決議違反と非難。米国と同盟国の防衛に必要なあらゆる措置を講じるとの声明を発表した。

ケリー米国務長官も、平和と安全保障への「容認できない挑戦」として、日本と韓国の防衛に対する米国のコミットをあらためて確認した。

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も「許されざる挑戦」と非難し、国連安保理での早急な強い制裁を訴えた。

*内容を追加して再送します。

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