メルケル首相への圧力、難民問題で「明らかに」高まる=財務相

2016年2月2日(火)16時00分

[デュッセルドルフ 1日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は1日、難民・移民の流入を減らすようメルケル首相に求める圧力が高まっており、有権者の間で難民問題に国が対応し切れるかどうか疑念が広がっていると述べた。

政権の重鎮である同相の発言は、3州での地方選を6週間後の3月13日に控え、与党内での懸念の高まりを浮き彫りにしているとみられている。

ショイブレ財務相は、当地で行われた委員会で、難民危機をめぐるメルケル首相への圧力は「明らかに」8カ月前より高まっていると述べた。

同相は「国の機関が状況を制御し切れるかどうかとの疑念が一部の人々の間で高まっている」と警告。こうした疑念から政治構造が一新され、新勢力が地方議会で勢いを増す公算が大きいと付け加えた。

ドイツには昨年、100万人以上の難民・移民が流入し、一部地域では受け入れ能力を超えているとの悲鳴が上がっている。

メルケル首相は、今年は流入の数を「ある程度減らす」と約束したものの、上限の設定は国境封鎖なしには実現不可能として拒否している。

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