中国人民元の大幅切り下げ、インドにとり大きな懸念=政府高官

2016年1月19日(火)17時39分

[ニューデリー 19日 ロイター] - インド政府高官は19日、中国が人民元の大幅な切り下げを実施すれば、インドにとって大きな懸念になる、と語った。

20カ国・地域(G20)首脳会合のシェルパ(補佐役)を務める政府高官、Arvind Panagariya氏は、G20準備のために今年議長国を務める中国を訪問。帰国後にインタビューに応じた。

同氏は「人民元の大幅切り下げが実施されれば、明らにインドにとり大きな懸念になる」とし、「人民元切り下げは、中国市場でのインド製品の競争力を損ねるだけでなく、中国以外の市場でインドが中国と競争する力にも影響を与える」と述べた。

その上で「中国が人民元を過度に切り下げるとは思わない」との見方を示した。

一方、インドルピーがドル以外の主要通貨に対して大幅に上昇したことは懸念事項だとし、世界の通商が若干増加しているにも関わらず、ルピー高でインドの過去1年の輸出は縮小した、と述べた。

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