上海市の大気汚染悪化、PM2.5が1月半ば以来の高濃度に

2015年12月15日(火)17時21分

[上海 15日 ロイター] - 中国の上海市では15日、大気汚染によるスモッグが今年1月以来の高い濃度となり、臨時休校や屋外活動の禁止を余儀なくされた。

この日の上海上空は分厚い灰色のスモッグに覆われ、視界も悪化。米国務省の調べによると、大気汚染をもたらす有害な微小粒子状物質(PM2.5)の値は281と、11カ月ぶりの高水準となった。大気汚染指数(AQI)は「危険」とみなされるレベルである300を超えた。

上海市では16日からワールド・インターネット・カンファレンス(WIC)が開催される。ロシアやパキスタンなどの各国首脳や業界の要人が出席する見通しで、習近平国家主席も講演を予定している。

北京市でも大気汚染は悪化しており、同市政府は7日、深刻な汚染が続くことが予想される場合に出る「赤色警報」を初めて発令していた。

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