インド、アフリカ首脳会議を主催へ 中国の影響力に対抗

2015年10月26日(月)19時24分

[ニューデリー 26日 ロイター] - インドは今週29日、同国で過去最大規模のアフリカ首脳会議を主催する。豊富な天然資源と世界最速の人口増ペースを誇るアフリカ大陸では中国が大きな影響力をもつが、インドのモディ首相は巻き返しを図りたい考えだ。

インド・アフリカ会議はこれが3回目となり、初回が開かれた2008年以降、両地域の年間貿易額は2倍以上に増え、720億ドルに達した。今年招待した54カ国のうち、40カ国以上は国家元首が出席するとみられている。

これに対し、中国とアフリカの貿易額は2000億ドルに急拡大した。「メーク・イン・インディア(インドでものづくりを)」を掲げ、輸出を推進するモディ首相は、中国の景気減速に乗じて貿易や投資のパートナーとしてインドが台頭することを狙い、原油や石炭の大型案件への投資を計画している。

また、インドとアフリカの貿易担当相は来月ナイロビで開催される世界貿易機関(WTO)の閣僚会議で共通の利害を主張する方針であることを、インドのシタラマン商工相が明らかにした。

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