タイ中銀、政策金利を予想通り据え置き 成長見通し引き下げ方針

2015年8月5日(水)18時25分

[5日 ロイター] - タイ中央銀行は政策金利を予想どおり1.50%に据え置いた。利下げよりもバーツ安が輸出や景気回復を支援すると中銀が判断している可能性がある。

中銀は輸出がさえないため今年の成長率見通し3.0%を下振れ方向で見直しているとしたが、新たな予測は9月25日に公表するとしている。

金利据え置きは前回6月と同様7対0で決定した。ロイターによるエコノミスト23人への調査でも20人が据え置きを予想していた。

金融政策委員会は声明で「これまでに十分な金融緩和を実施してきており、為替レートの動向は景気回復方向のままだ」と指摘した。

カシコーン銀の資本市場調査担当者は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げをめぐる波乱観測も据え置きにつながったと指摘した。

ムーディーズ・アナリティクス(シドニー)のエコノミストは、景気の兆候は「依然かなり厳しい」とし、「特に需要の指標が上向かなければ」年末に向けて利下げの可能性があるとの見方を示した。

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