TPP閣僚会合、知的財産で議論調整つかず開始時間繰り下げ

2015年7月31日(金)12時52分

[ラハイナ(米ハワイ州) 30日 ロイター] - 甘利明・環太平洋連携協定(TPP)担当相は30日、記者団に対し、TPP閣僚全体会合では知的財産権をめぐる議論が調整できず、さらに議論を詰めるため開催が現地時間午後5時(日本時間正午)に繰り下げられたと述べた。

甘利担当相は「困難な課題を速やかに解決し、最期の閣僚会合にできるよう、しっかり議論したい」と語った。

全体会合は、午後2時(日本時間午前9時)に予定されていた。繰り下げの理由について甘利担当相は「知的財産の案件で利害がぶつかり調整できなかった」と述べた。ただ、「今回を最後の閣僚会合にしたいと、全ての国がそういう思いだ」とし、大筋合意にに向け努力する意向を示した。

全体会合で合意に至るのは難しいのではないか、との質問に対しては「かなり長い時間予定されている。どこまで詰まるのか、やってみないと何とも言えない」とした。ただ「おそらく、交渉スタッフはきょうは徹夜になると思う」とも話した。

同相によると、全体会合が繰り下げになったため、その時間を使って日本の交渉チームが米国、カナダ、ニュージーランドと協議を行った。

*情報を追加しました。

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