インド洋で残骸発見、不明マレーシア機か確認急ぐ

2015年7月30日(木)17時36分

[パリ/シドニー/クアラルンプール 30日 ロイター] - インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島で発見された飛行機の残骸について、仏航空事故調査局(BEA)は30日、昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便(ボーイング777型機)の一部かどうか調査していると発表。

マレーシアの副運輸相は同日、「残骸がボーイング777型機の(翼の一部である)フラペロンであることはほぼ確実だ。調査担当の責任者がそう伝えた」と述べた。

航空専門家らは残骸の写真から、見つかったのは「フラペロン」と分析。写真によると、残骸の長さは2─2.5メートルで、焼けた跡や衝突跡などはない。

レユニオン島はマダガスカルの東方約600キロに位置している。

消息を絶ったクアラルンプール発北京行きの370便には乗員乗客239人が搭乗。これまで、同機の所在を示す手掛かりは見つかっておらず、航空史上最大の謎とされていた。

BEAの報道官は、「マレーシアやオーストラリア当局などと連携して、レユニオン島で発見された残骸の情報を調べている」と説明。その上で「機体の特定には至っておらず、現時点では370便かどうか確認はできない」と述べた。

AP通信は米当局者の話として、調査当局が残骸は370便だと「強く確信している」と報道。また、BBCは「驚くべきほど似ている」との専門家の意見を伝えている。

捜索活動を主導しているオーストラリアのトラス副首相は、「370便だと確認された場合、インド洋南部に墜落したなどとする解析結果と一致する」とコメントした。

海洋学者のロビン・ロバートソン氏(豪ニューサウスウェールズ大学)は、今回残骸が発見されたタイミングや場所から、残骸が370便だと考えるのが「妥当だ」との見解を示した。

マレーシア航空は30日、発見された残骸について、憶測をめぐらせるのは時期尚早だと指摘。同社は当局の調査に協力しているという。また、マレーシア当局は現地に調査チームを派遣した。

*写真を追加しました。

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