TPP交渉官会合かなり進展、あす日米閣僚協議=甘利担当相

2015年7月28日(火)14時15分

[ラハイナ(米ハワイ州) 27日 ロイター] - 日米など12カ国が参加する環太平洋連携協定(TPP)交渉の閣僚会合に出席する甘利明TPP担当相は27日、米ハワイで記者団に対し、23日から当地で開かれている首席交渉官会合は厳しい交渉が続いたが、かなりの進展があったと述べた。

28日からの閣僚会合については、最後の会合にしたいとし、「各国の閣僚も同じ思いを共有していると思う。12カ国全てにとってウィンウィンとなる結論を導き出したい」と期待を示した。

あすの閣僚会合では、米国、オーストラリア、ニュージーランドとそれぞれ2国間協議を行うことを明らかにしたが、日米協議は「1日で解決というわけにはいかない。複数のやりとりが必要」との見通しを示した。そのうえで、コメや自動車関税など日米の懸案事項に関する決着は「最後までもつれ込みたくはないが、ぎりぎりまでかかるかもしれない」とした。

交渉の準備が遅れていると懸念されていたカナダについては、「切迫感を持って踏み込んだカードを切り出した」との認識を示した。

全体会合で特に難関とされる知的財産権の問題は「相当難航している」と慎重な見方を示した。

(宮崎亜巳)

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