英国がEU離脱なら欧州大陸に軸足移す─ゴールドマン幹部=独紙
2015年6月29日(月)12時18分
[フランクフルト 27日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスの幹部は、独紙フランクフルター・アルゲマイネに対し、英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった場合には、リソースを英国から欧州大陸に移す方針を示した。
27日公開された同紙日曜版のインタビュー原稿によると、ゴールドマン・サックス・インターナショナルのリチャード・ノッド共同最高経営責任者(CEO)は、EU離脱が決まった場合、「われわれは英国から完全に撤退することはないが、EU内の他の場所におけるプレゼンスを強化するだろう」と述べた。
キャメロン英首相はEUとの加盟条件の再交渉をした上で、2017年末までにEU離脱の是非を問う国民投票を実施する計画を表明している。
ゴールドマンの投資銀行部門共同責任者でもあるノッド氏は、英国がEUに残ることは全員の、とりわけ英国の利益になると指摘。「英国はEUにとどまるべきだ。そのほかの道は金融セクターだけでなく、幅広い経済に打撃を与えることになる」と語った。
ただ、国民投票でEU離脱が賛成多数を占める「予想外」の結果となった場合には、欧州中央銀行(ECB)の本部があるフランクフルトに「確実により多くのリソースを投入させる」と述べた。
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