米国防長官、中国の南シナ海での活動を「深く憂慮」

2015年5月30日(土)15時04分

[シンガポール 30日 ロイター] - 米国のカーター国防長官は、中国による南シナ海での人工島造成について、アジア太平洋地域での安全保障を脅かすとし、外交による領土問題の解決を求めた。

同長官はアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で講演し、一部諸国は領有権問題で対立する場所での拠点づくりを進めているが、中国が主張する領土が面積にしてもっとも多いうえに過去1年半で行っているとし、「中国が今後その程度進めるのか不透明だ」と述べた。

そのうえで、中国の領有権主張と軍事拠点整備見通しにより「誤算や対立」が深まるとし、米国は「深く憂慮」している述べた。

これに対し中国からの会議出席者は、南シナ海での拠点「建設により平和と安定に影響すると中国を批判するのは誤り」と述べた。

カーター長官は、南シナ海での問題を軍事的に解決することはできないとし、米軍は飛行や運航の自由に向け地域での飛行や運航を続けるとした。また外交による問題解決を訴えた。

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