アイルランド、国民投票で同性婚合法化 カトリック国に「革命」

2015年5月25日(月)10時52分

[ダブリン 23日 ロイター] - アイルランドで22日、同性婚を合法とする憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、23日に行われた開票の結果、賛成多数で合法化が決まった。

カトリック教徒が多く、同性愛が処罰対象から除外されたのが約20年前という伝統的に保守的な同国にとって、同性婚合法化は大きな社会変化といえる。

国民投票で同性婚が合法化されるのは世界で初めて。投票率は60%で、賛成票が60%超を占めた。

首都ダブリンの広場の大型スクリーンに最終結果が映し出されると、合法化支持者は歓喜に沸いた。

ケニー首相は記者会見で「答えはイエスだ」とし、同性愛と同性婚に平等な権利を認めるという国民の声は世界に伝わっている、と述べた。

ダブリン大司教区のディアミド・マーティン大司教は国民投票の結果を受け、公共放送RTEに対し「社会革命が起きている。今回の結果 が若い人々の考え方を示すものならば、カトリック教会は大きな課題に直面していることになる」と語り、「教会は現実に向き合う必要がある」と付け加えた。

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