米偵察機が南シナ海上空を通過、中国「無責任で危険な行為」

2015年5月22日(金)18時23分

[北京 22日 ロイター] - 中国は22日、同国が人工島の建設を進めている南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島付近の上空で、米軍が偵察機を飛行させたことについて「強い不満」を表した。

米偵察機「P8Aポセイドン」に搭乗して同行取材を行ったCNNによると、中国海軍は20日に南シナ海上空を通過した同偵察機に対し、8回にわたり警告を発した。

中国外務省の洪磊報道官は、規則に従って中国軍が同偵察機を追い払ったとし、「事故を起こしかねず、非常に無責任で危険な行為。地域の平和と安定を損ねる」と非難。「われわれは強い不満を表明する。国際法を順守し、挑発的な行動を控えるよう米国に求める」と述べた。

一方、米国のラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は米偵察機の飛行は「全く適切」であり、米国の海軍と軍用機は国際水域と空域で活動する権利を今後も「完全に行使し続ける」と語った。

*内容を追加し、写真を付けて再送します。

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