フィリピン、中国の南シナ海埋め立て阻止でASEANの結束訴え

2015年4月27日(月)11時11分

[クアラルンプール 26日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が26日、マレーシアのクアラルンプールで開かれた。中国による南シナ海での埋め立て行為を中止させるためにASEANが結束すべきだとフィリピンが主張したが、加盟国間の温度差も浮き彫りになった。

フィリピンのデルロサリオ外相は会議で、中国を名指しすることは避けながらも、「北の隣人」が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で埋め立て工事を進めていると指摘、「今こそ、われわれの北の隣人に彼らがやっていることは間違っており、大規模な埋め立て工事を即刻やめるよう言うべきときではないか」と訴えた。

ただ、ASEAN外交筋がロイターに明らかにしたところによると、ベトナムも南シナ海問題に言及したものの、その他の外相らは域内で単一の時間帯を設定する問題の方に高い関心を寄せていた。この問題でもコンセンサスはまとまらなかったという。

議長国マレーシアのアニファ外相は会見で「中国が作業を中止してASEANと話し合い、解決策を見つけることが望ましい」と発言する一方、「中国と協議する前に、われわれの中で問題を解決する必要がある」と述べた。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ