ロシア主導の経済連合、原油安で困難に直面=カザフスタン大統領
2015年3月20日(金)18時52分
[アスタナ 20日 ロイター] - カザフスタンのナザルバエフ大統領は20日、ロシアが主導するユーラシア経済連合の主要3カ国は世界的な原油安を背景に困難な局面に陥っているとの見方を示した。
大統領はロシアのプーチン大統領、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談を前に首都アスタナで発言。ユーラシア経済連合はロシア、カザフスタン、ベラルーシとアルメニアで構成しており、キルギスも今年加盟する。
ナザルバエフ大統領は、「石油と他の輸出向けコモディティー(商品)の輸出価格が特にロシアとカザフスタンで下落したため、残念ながらわれわれの連合は大きな困難に直面している」と語った。一方で、適切な措置を取ったため、状況は安定したとの見方も示した。
プーチン大統領は会談前、「各市場の状況を考慮すれば、われわれは世界経済の中で本当に困難な状況に直面している」と指摘。ただ、ロシアとカザフスタンの連携が「困難を乗り越える助け」となることに期待感を示した。
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