駐韓米大使襲撃の容疑者が頻繁に訪朝、殺人未遂で逮捕状請求

2015年3月6日(金)11時06分

[ソウル 6日 ロイター] - リッパート駐韓米国大使が5日に刃物で切りつけられた事件で、韓国警察当局は6日、キム・ギジョン容疑者が北朝鮮に頻繁に渡航していたことと、事件への関連を捜査していると明らかにした。また、警察は同日、殺人未遂容疑で逮捕状を請求した。

警察の調べでは、キム容疑者は1999年から2007年にかけて北朝鮮に7回渡航したという。

リッパート大使は、顔に約80針縫う大けがを負い、ソウル市内の病院で入院中だが、順調に回復している。病院関係者の話では、大使は来週前半まで入院する見通し。

警察当局は同日、キム容疑者の自宅と事務所を家宅捜索した。同容疑者は事件現場で開かれたイベントを主催した南北統一支持団体のメンバーで、襲撃は米韓合同軍事演習に対する抗議だったとみられている。

一方、北朝鮮の国営メディアは、リッパート大使襲撃は合同演習への「当然の罰」だとし、「正義のナイフ」だと表現した。

*内容を追加します。

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