「スーパー耐性菌」に179人感染の疑い、米病院の内視鏡治療で

2015年2月20日(金)08時54分

[ロサンゼルス 19日 ロイター] - 米ロサンゼルスのロナルド・レーガンUCLA医療センターは、内視鏡を使った治療を通じて179人の患者が、抗生物質の効かない薬剤耐性菌「スーパーバグ」に感染した疑いがあるとして家庭用検査キットを配布している。当局者が明らかにした。

同センターでは7人が「スーパーバグ」に感染し、このうち2人が死亡している。

患者は昨年10月─今年1月の間に感染した可能性がある。

UCLAは声明で「感染につながった2つの内視鏡は直ちに撤去し、メーカーや国の基準を超える汚染除去作業を行っている」としている。

患者2人の死亡状況や感染した5人の状態は明らかにされていない。

米食品医薬品局(FDA)は19日、内視鏡の複雑なデザインが適切な洗浄の妨げになった可能性があると警告した。

内視鏡の主要メーカーは、オリンパス、富士フイルム、ペンタックスの3社。これらの企業が提示した殺菌方法はFDAに承認されている。

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