オバマケア改廃また頓挫の可能性、米上院共和党内で反対広がる

2017年9月25日(月)12時12分

[ワシントン 24日 ロイター] - 米上院共和党内では24日、新たな医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案に反対する動きが広がった。テッド・クルーズ議員が反対する考えを示したほか、スーザン・コリンズ氏も同法案を強く批判した。

同党のグラム、カシディ両議員がまとめた新たな法案については、上院共和党のジョン・マケイン、ランド・ポール両議員が前週に反対票を投じると表明。上院(定数100)で52議席を占める共和党内の造反者があと1人増えれば、改廃の取り組みが頓挫し、トランプ大統領への打撃となることは必至だ。

マコネル上院院内総務はこれまで、今週採決を行いたいと述べているが、ここ数日は発言を控えている。

ムニューシン財務長官はCNNテレビの番組で「採決の結果は僅差になるだろう。通過を望んでいる」と述べた。

クルーズ議員の広報担当者によると、同議員はテキサス州でのイベントで「現時点で私は賛成票を投じないつもりだ。マイク・リー(上院議員)の票もないだろう」と述べた。

リー氏の広報担当者は電子メールで、同議員が「技術的な一部修正」を求めていると説明したが、「まだ立場は明確にしていない」とした。

コリンズ氏はCNNの番組で「この法案に賛成票を投じると想定することは非常に難しい」と述べた。

7月にオバマケアの一部を廃止する法案が採決にかけられた際、コリンズ氏はマケイン氏とリサ・マーカウスキー議員とともに反対票を投じ、同法案は否決された。

共和党の重鎮であるマケイン氏が新たなオバマケア改廃法案に反対すると表明したことを受け、22日の米株式市場では医療保険銘柄が上昇した。

トランプ大統領は共和党に対し、オバマケア改廃法案の可決を急ぐよう圧力をかけてきた。

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