英公的部門財政赤字、8月は10年ぶり低水準 消費税収入が過去最大

2017年9月21日(木)18時53分

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)は21日、8月単月の公的部門財政収支(国有銀行除く)の赤字が、同月としては2007年以来最も低水準になったと発表した。付加価値税(VAT)による収入が過去最大だった。

赤字額は57億ポンド(77億ドル)と、前年比で18%減少。ロイターのまとめたエコノミスト予想の71億ポンドを大きく下回った。

7月の収支は、同月として2002年以来初めての黒字となっていた。

8月のVAT収入は同5.6%増の116億ポンドだった。会計年度が始まった4月からの累計では3.1%増の565億ポンド。

7月に予想外の増加となった個人所得税とキャピタルゲイン収入は132億ポンドとほぼ横ばいだったものの、4月からの累計では2.1%増加した。

反面、法人税収は4.3%減の48億ポンドとなった。4月からの累計では横ばい。

債務利払いは46億ポンドと、約4%減少した。英国債の3分の1が物価連動債であり、小売物価指数(RPI)の伸び鈍化を反映した。ただ、本年度の累計では17%増の263億ポンドだった。

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