東京マーケット・サマリー(21日)

2017年9月21日(木)18時17分

<外為市場>

午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円半ば。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米国の年内利上げ期待が高まり、ドル/円は堅調に推移した。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は小幅に4日続伸。年初来高値を連日更新し、終値としては2015年8月18日以来2年1カ月ぶりの高値水準をつけた。FOMC声明を受け年内利上げの見方が強まったことでドル高/円安が進行、自動車株や金融株を中心に買いが先行した。一時は170円高まで上昇したが、短期的な過熱感が強く、買い一巡後は利益確定売りに押される展開だった。半導体製造装置、電子部品などハイテク株の一角が売られたことも相場の重しとなった。

東証1部騰落数は、値上がり945銘柄に対し、値下がりが974銘柄、変わらずが109銘柄だった。

<短期金融市場> 

無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.054%になった。一部金融機関の調達意欲がしっかりと示されたため、マイナス0.03─マイナス0.075%とやや幅広いレンジでの取引となった。ユーロ円3カ月金利先物は強含み。

<円債市場> 

国債先物中心限月12月限は前日比1銭安の150円80銭と小反落して引けた。前日の海外市場で、FOMCの結果を受けて12月利上げの可能性があるとの見方が広がり、米債が下落した流れを引き継いで売りが先行した。現行の金融政策据え置きを決定した日銀会合の結果は予想通りで相場への反応は限られたが、日米金融政策イベントを通過したことで材料出尽くしとなり、短期筋の買い戻しを誘った。また、現物超長期ゾーンにみられた国内勢の押し目買いの動きが相場を支え、引けにかけて下げ渋った。

現物市場は超長期ゾーンを中心にしっかり。超長期ゾーンは一部国内勢や短期筋の押し目買いが観測された。一方、中期ゾーンは軟調。22日の流動性供給(対象:残存5年超15.5年以下)入札に備えた持ち高調整や利益確定を目的にした売りに押された。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時前日比1bp高い0.035%に上昇する場面もあったが、午後にかけて0.025%と前日水準まで戻した。

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