ポルトガル、5年半ぶり投資適格級に復帰 S&Pが格上げ

2017年9月16日(土)06時44分

[リスボン 15日 ロイター] - 格付け会社S&Pは、ポルトガルのソブリン信用格付けを従来の「BBプラス」から1段階引き上げ、投資適格級の「BBBマイナス」とした。同国の投資適格級への復帰は5年半ぶり。投資適格級への格上げはS&Pが大手3社中で初となる。

S&Pは経済や財政動向の改善が格上げの理由と説明した。見通しは「安定的」。ポルトガルの格付けは、債務危機に見舞われた2012年初めにジャンク(投機的)等級へ転落していた。

S&Pは声明で「公的および民間の高債務水準は信用面での脆弱性とみられる一方、外部資金調達リスクは大幅に低下した」と指摘。2017-2020年の国内総生産(GDP)は平均で2%を超える成長が見込まれるとし、従来の1.5%から上方修正した。

また今年の財政赤字は対GDP比で1.5%目標を達成でき、政府債務は今後、対GDP比で一段と底堅く低下する見通しとした。

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